W杯決勝トーナメント突入 ところでベルリンってどんな街?
12月に行ってきたベルリンのレポートの一部です。
決勝戦が始まる前に、それにあやかってアップします。
夜に撮った写真と、明け方に撮った写真。
これは旧東ドイツが、旧西ドイツに向けて
「こんなに凄いものが出来るんだぜ!」
と、半ば威嚇的に建てられたものなんだそうで。
確かに異様な雰囲気を醸し出している建造物です。
いわゆる西側諸国の感性では有り得ないデザインです。
しかも東京タワーよりも高い。
この時期(12月)は天気が悪い日が続いたため、
あまり良い写真は撮れなかった。
でも、天気が良いと、
丸い部分が十字に光って良い感じなんだって。
壁の実物は、ほとんどが無くなってしまったそうで。
でも、「やっぱりちゃんと残した方が良い」
という考え方に変わり、こうして少しだけ残ってます。
で、かつて壁があったところには、全て道路に印が付いてます。
ここから向こうは東で、こっちは西で、みたいに分かるんです。
さらに驚いたのは、壁の崩壊って、
本当に誰も予測できなかったって事。
崩壊直前まで、東から西に逃げる人が絶えなかったらしい。
もちろん逃げ切れずに射殺されてしまった人も多い。
ドイツだけにしか無い、特有な歴史を感じます。
そして、W杯決勝戦が行われるオリンピックスタジアム。
市内から電車で30分ぐらいの場所にあります。
入り口から圧巻です。
ヒトラー時代に建てられたこのスタジアム、
外観は当時のままほぼ残されています。
あまり大きそうな建物では無いですが、
競技場自体の高さが地下になるため、
外観は低く見えるんです。
屋根は、1930年代には当然付いてません。
少し前に行われた大改装の際に付けられたそうです。
なぜトラックが青いのかと言うと、
この競技場をホームにしているサッカーチーム、
ヘルタ・ベルリンのチームカラーが青だからだそうで。
また、マラソンゲート入り口には、
ベルリンオリンピックの金メダル受賞者の名前が
石で刻まれています。
これも余談ですが、
聖火リレーや聖火点灯、世界同時中継などなど、
1936年に行われたベルリンオリンピックから、
今みたいにお祭り的な感じが加わったとされます。
と言うのも、ヒトラーは、オリンピックを、
絶好のプロパガンダととらえたからです。
しかし、悲しい事に、その後ヒトラー自身が招いた戦争によって、
オリンピックは、暫くの間、中止となってしまう訳ですが・・・。
(本当なら1940年は東京の予定だった)
さらに、戦後1952年から1994年までの42年もの間、
このオリンピックスタジアムがある広場の敷地内に
イギリス軍司令部が駐留。
このスタジアムは、ドイツのみならず、
世界の光と影を見続けた訳です。
ちなみに、隣接されているプールだけは、
ほぼ手付かずの状態で残ってました。
2009年には、世界陸上がこの会場で行われます。
スタジアムの内部には、世界でここしかない、と言われる、
100mストレートの練習場もありました。
まあワールドカップに関して言えば、
最新の技術を思う存分使ったミュンヘンのアリアンツ・アレーナで開幕戦、
由緒あるベルリンのスタジアムで決勝戦を迎えるなんて、
憎い演出するな~なんて思いました。
この他にもベルリン市内は色々回ってきましたが、
とりあえずこれくらいにしておきます。
街を回れば分かりますが、
旧東側の再開発がまだまだ凄いです。
色んな建物が建ちまくってます。
でも、当然ですが、昔ながらの建物もまだまだたくさんあって、
その中には、戦争の傷跡そのままのものもかなり多いです。
爆弾が落ちてそのままの建物も多く見ました。
1つの都市で西側の華やかさと東側の暗さが味わえるのは、
間違い無くベルリンだけです。
まあ旧西側の街に魅力があるかと言われると、
それは他のヨーロッパの国と
あまり変わりは無いかもしれないです。
それだけを見たければ、ロンドンやパリの方がもっと良いかも。
でも、自分たちが小さい頃には間違いなく存在した冷戦時代、
旧共産圏がどんな感じだったのか。
暗い歴史も同時に自分の目で見る事が出来るのはここだけでしょう。
景気悪に悩むベルリン、
人々に活気があるかと言われればそれは疑問ですが、
先進国の首都としては一番若い都市、
まだまだ何かが生まれそうな街だと言えると思います。
個人的には、NYCやLDNよりも、
もう1度行ってみたいと思いました。
なぜ?って言われると難しいところですが、
ベルリンは色々な事を感じる事が多い街だったんですよね。
問題は空路。日本からの直行便が無い。
それを理由にベルリンから引き上げる企業もあるほど、
行くのが面倒くさい。フランクフルトかミュンヘン経由。
でも、あと何年かすると、市内の別の場所に
新しい国際空港が完成するそうなので、
そうなれば直行便も出来るでしょう、とは、
ベルリン市の報道官の言葉でした。
ドイツ外務省の人にも「お願いしますよ~」と伝える事が出来ました。
直行便が就航したらすぐに行きたいな~、
と、この記事を書きながら思いました。皆さんもぜひ。
